株式会社ユヒーロ・ユーさま
【株式会社ユヒーロ・ユーさま】互いに心理的負担をかけず、強みを活かすフリーランス活用術
2024/10/02
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式会社ユヒーロ・ユーさまは、Web領域の業務を幅広く行い、実績を残してきた企業です。必要なスキルをもった人材が互いを尊重し合い、組織を形成しているといいます。
そのようなチームで業務を進めていくなか、顧客からの新奇な要望に応えられるメンバーが限られているという課題があったそうです。そこで一部に負荷が集中している状況を打破するため、フリーランス活用を決意されました。
今回は、採用担当の中川真由さまにフリーランス活用のきっかけや成果、ご感想などを伺いました。
フリーランス活用を選択した背景について
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貴社のビジネスモデルを教えてください
中川さま:デジタルマーケティングにおけるコンサルティングや制作、システム開発などを行っております。全般的にお客様と伴走できるような制度を整えており、インフラから開発、フロントの制作まで幅広く支援することが可能です。
そのため、エンジニアやフロント側のUIデザイナーなど、幅広い職種のメンバーが在籍しています。
「顧客のパートナー事業」という姿勢を大切にしており、確かな技術力と能力をもって、お客様と同じ目的に向かって成果を追求している企業です。
どのような課題があったのですか?
中川さま:お客様から「新しいことをやりたい」という要望があったとき、既存のメンバーのなかで積極的に応じられる人が限られてしまい、そのメンバーに負担が集中している状況でした。
外から新しい人材を入れようと思っても、当社は長く在籍しているメンバーが多いことから、新卒採用や中途採用を行うという文化が途切れてしまっていたのです。
なぜフリーランス活用という手段を選択したのですか?
中川さま:フリーランスとして活躍されている方であれば、状況の変化や環境のアップデートにもストレスなく対応してくださるのではないかと考えました。また、もしお互い合わないと感じた際にも、余計なものに縛られる必要がないと思ったのです。
そういった経緯で、自立心があり、当社にマッチするフリーランスの方に出会いたいと感じたことが大きなきっかけでした。
Hajimariへどのような人材をオファーしたのですか?
中川さま:稼働時間が短かったり他社の案件をたくさん持っていたりすると、どうしても悪循環になってしまうのではないかと考え、当社にフルコミットできる方をオファーしました。
また、フルリモートであっても、コミュニケーションをたくさん取ってくださるフリーランスの方がよいなと思っていました。結果、現在では4名の方にご参画いただいています。
株式会社ユヒーロ・ユーさまへ参画したフリーランス
M.Tさん
38歳
ITプロジェクト全フェーズで実務経験を持つPM、ITコンサル人材
大阪工業大学卒業後、10年間で4社に渡りプログラムからPMまでの業務に従事し、エンジニアやディレクターを経験。保守チームリーダーとして大手キャリア音声認識サービス開発も担当。その後、ITコンサルにて、IT戦略コンサルティング室室長に就任。直近では社内業務システムリニューアルプロジェクトなどに参画し、スケジュールの策定や顧客調整、顧客対応、進行管理を担当。
N.Tさん
43歳
ディレクターとしてキャリアをスタートし、フリーランスとして独立
2011年にディレクターとしてキャリアをスタートし、芸能事務所のファンクラブサイトや自治体のWEBサイト、アプリの制作スタッフとして、新規サイトのディレクションからデザイン、コーディングに至るまで幅広く経験を積む。その後フリーランスとして独立し、サーバー構築やサイト制作など技術的な部分から、商品企画やデザイン提案などさまざまなクライアントのニーズに対応。直近では、PMとして大手銀行や保険会社の案件でも活躍。
F.Aさん
46歳
バックエンドエンジニアとしてEC関連の開発を多く経験
ECサイトの開発やCMS構築に携わった経験が多く、PHPやJavaScriptでのフロントエンド・バックエンド両面の開発に知見を持つ。顧客折衝から要件定義、設計、実装、テストまで一人称で経験。EC出品の経験から、ECモールの環境や出品知識も豊富。出品作業の自動化を目的としたシステムなど、Excel関数からWEBアプリの作成まで、さまざまな開発で活躍。
M.Hさん
41歳
広告代理店営業、WEB制作会社・Web広告代理店のWebプロデューサー兼ディレクターを経て、独立
広告代理店営業の経験を経て、インターネットメディア事業を行う企業で自社Webメディア サイトの運営・制作を中心とした業務に従事。WEB制作会社・Web広告代理店にてWebプロデューサー兼ディレクターとして経験を積んだのち、独立。直請け、代理店経由双方の案件も数多く経験し、得意先企業との窓口対応も担当。さまざまな規模の受託案件のディレクション業務に携わる。
フリーランス活用の成果について
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フリーランスの方々にはどのようなポジションで入ってもらいましたか?
中川さま:PM、あるいはディレクションを担っていただいています。
フリーランスの方々はどんな方でしたか?
中川さま:M.Tさんは、依頼している領域がピンポイントなのですが、役員クラスで高度なやりとりをしていただいています。他のメンバーが持っていない資質を持っているような方です。
M.Hさんはご参画いただいてから日が浅いものの、新しいことにとても前向きに取り組んでくださっています。冷静かつ客観的な目線も持っている方で、ご自身でさまざまなことを拾ってくださるため安心して業務が依頼できます。
N.Tさんはとても積極的な方で、何でもお願いもしやすく、本当に助かっています。
フリーランスの方々にどのように課題解決を進めてもらいましたか?
中川さま:M.Tさんは役員クラスの人材として、またM.Hさんは技術者として、当社のなかでもトップ規模の大手の開発シーンでご活躍いただいています。
エンジニアの場合は立ち上がりに時間を要しましたが、現在は少しずつお仕事をお願いできるようになりました。
フリーランスの方々が参画した成果はどうでしたか?
中川さま:以前は一人のメンバーに負担が集中していた案件において、チームで対応できる体制を整えることができました。これはM.Tさんが参画してくださったおかげです。
N.Tさんは新規の事業で手を動かしてくださっています。社員のディレクターだけではとても回せない状況だったため、非常に助かっている状況です。
F.Aさんはエンジニア、プログラマーどちらの役割もこなしてくださっており、手が足りなかった開発領域で活躍してくださっています。
M.Hさんは、今までのメンバーでは対応しきれていなかった新規のツール導入などの要求にも前向きに考えてくださいます。安心して負荷の高い業務をお願いでき、頼りにしています。
フリーランス活用という手段について
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プロパートナーズを活用してみていかがでしたか?
中川さま:Hajimariさんとは、紹介会社のなかでも最もお付き合いが長く、コミュニケーションが蓄積しているため、紹介してほしい人材を伝える際にこちらの手間がほぼありません。職種さえ伝えれば、よい人材を紹介してくださるため大変ありがたく思っています。
「この現場に人が足りない」というときに、スピーディーにご紹介いただけることも、プロパートナーズを利用するメリットです。
また、参画後のフォローが手厚いところも嬉しいポイントだと思います。私からも意見を伝えやすく、フリーランスの方々のお話もきちんと聞いてくださっているため、情報が滞るようなこともありません。
株式会社ユヒーロ・ユーさまにとってフリーランス活用という手段とは?
中川さま:人材を採用する際、やはりお互いにマッチするかどうかは面接だけではわからない部分があります。特に正社員の場合、辞めにくくなってしまうなど、不健全な状態で長く関係が続いてしまうこともあるのではないでしょうか。
フリーランスを活用すれば、そのあたりのデメリットは解消しやすいと考えています。
また、フリーランス人材の場合、変化を怖がらず、どんどん動いてくださるような方が多いと感じています。守りに入りがちな会社のなかに新しい風が吹き込むことで、組織によい影響を与えるため、フリーランスは今後も活用していきたい手段です。
相性を探りながら、フリーランス人材と長く健全な関係性を築く
株式会社ユヒーロ・ユーさまは、長く働く社員の方が多く、どうしても守りに入りがちな状況が続いてしまっていたといいます。そんなとき、フリーランス人材を活用することで、さらに業務が円滑に進むチーム作りに成功されました。
中川さまによると、既存メンバーだけでなく参画する人材にとっても心理的な負担がないよう、はじめはマッチング期間と捉えて慎重に関係性を築いていったそうです。その結果、互いに強みを活かして一緒に働く体制をつくることができ、長くよい関係を続けていらっしゃいます。
フリーランスをうまく活用することは、企業とフリーランス双方によい影響をあたえる手段ともいえるでしょう。