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株式会社グロービス

新たな学習プログラム開発に、シニアクラスのフリーランスエンジニアを活用

2024/04/15

グロービスさまは、経営に関する「ヒト・カネ・チエ」のインフラを構築し、それらのシナジーを起こすことで、社会の創造と変革を実現している企業です。ヒトにまつわる事業のなかでも、ビジネススクール「グロービス経営大学院」は中核を担っています。

そんな「グロービス経営大学院」は、2022年4月より、動画とAIを取り入れた「ナノ単科」という新たな学習プログラムを提供しています。「ナノ単科」を開発するチームでは、シニアクラスのフリーランスエンジニアを活用することで成長中です。

今回は、テックリードエンジニアの松原元気さまにナノ単科チームがフリーランスを活用した背景や、その効果を伺いました。

フリーランス活用が効果的だった理由とは?

新規サービスの立ち上げということもあり、スピード感をもって開発に力を注いでくれる優秀なエンジニアが必要でした。しかし当社では、プロダクトごとに必要なリソースが充てられているため、社内での人事異動や配置換えをすぐに行うことは難しい状況でした。そこで、即戦力となるエンジニアを雇えて、流動的にリソース配分ができるフリーランス採用を活用しました。

フリーランスの方々であればより速く、フレキシブルに参画していただけるのではないかと考えました。

Hajimariで、どのような人材をオファーしたのでしょうか?

経験豊富な方に引っ張っていっていただく方が新規事業の立ち上げがスムーズになるだろうと推測し、10年以上活躍し続けているようなシニアクラスのエンジニアに絞ってオファーしました。

加えて、知的好奇心の高い方を厳選するように心がけました。

シニアクラスになると、わざわざ新規事業に参画しなくても一定の報酬を得られるケースが多いのではないかと思います。そんな中でもゼロイチでサービスを作ることが好きで、AIや動画を活用した最先端の学習スタイルを開発し新たな価値提供していきたいというメンタリティの方のほうが、マッチすると考えました。

グロービスさまへ参画したフリーランス

K.Hさん
33歳
プロダクトマネジメントディレクターを経験した後、株式会社メルカリに入社
ソーシャルカードゲームのディレクターとしてプロダクトマネジメントに従事し、2016年に株式会社メルカリへ転職。フリマアプリのプロデューサーおよびプロダクトマネージャーとして企画業務全般を担当。日本版メルカリのグロースオーナーを務め、1年間で取引額を年70%伸ばすなど豊富な実績を持つ。現在はフリーランスとしてもヘルスケア領域のスタートアップ企業にてPMを務め、さらに業務の幅を広げている。

K.Mさん
34歳
IT系のベンチャー企業、プロフェッショナルサービス企業、インターネット広告事業を経験後、独立
インターネット広告・CRM事業のベンチャー企業に入社後に、株式会社サイバーエージェントのアドテク事業に転身。独立後はソニーグループで機械学習・データサイエンスの研究開発に携わる。

I.Sさん
36歳
デザイン学校を卒業後、MONOspace株式会社を設立
2011年よりMONOspace社を立ち上げ、本格的にデザイン業をスタート。シードフェーズ、アーリーフェーズといったWeb・サービスデザインの仕様が固まり切っていない企業と綿密なコミュニケーションを取りながら、多くのデザイン業務を担当。BASE株式会社では創業時期よりディレクションを行い、サービス開発に貢献。その他企業でも代表者の意図を開発陣営に落とし込むなど、中核を担う立場で参画。

フリーランスの方々にはどのようなポジションで入ってもらいましたか?

新規事業を立ち上げるにあたり、仮説検証を繰り返しながら仕様の変更ができたり、一緒に確認していけたりするようなポジションの方を必要としていました。

フリーランスの方々にはその立場を担っていただきたく、テックリードとしてご参画いただきました。この役割は、人や組織のマネジメントをするというよりは、技術面でプロダクトをリードしていくようなポジションです。

開発チームを牽引し、事業を成長させるために不可欠な存在としてご活躍いただけたと思います。

参画されたフリーランスはどんな方々でしたか?

大企業や大手スタートアップで10年以上エンジニアリングをしてきた経験豊富な方々なので、開発における難所やつまずきそうなポイントを予見し、前もって対応するなど大きな支えとなって下さいました。

私はこれまでフロントエンドをメインに携わってきたのですが、ご参画いただいた皆さんはアプリ開発に圧倒的な経験を持っていたり、フロントエンドからバックエンド、インフラまで全般的に知識と技術を持っていたりします。その姿を拝見し、幅広くスキルを持つことは新規事業において非常に心強く、頼りになるのだと学ばせていただきました。

また、人柄は率直で明るく、誠実な方ばかりで、新規サービス開発ではどうしても大変なことが多いものですが、そんな中でもしっかりファクトに向き合ってくださる方が多かったと感じています。プロフェッショナルとしての姿勢を間近でみることができ、個人的にも教わることばかりだったと感じています。

どのようにフリーランスの方と課題解決を進めていったのでしょうか?

はじめに、当社の教材開発チームやプロダクトデザイナーが考案する学習体験を作るための仕組みが技術的に可能なのか、どのくらい時間がかかるのかなど、実現性を計るところから入っていただきました。

その後、ユーザーの反応を拾いながらプロダクトに落とし込んでいく作業を行っていくと、今度は次第に追加したい機能が洗い出されていきます。

実際に開講すると、途中でガラッと中身を変更することは難しく、開講までに必要な機能のリリースを完了しなければなりません。Jira(プロジェクト管理ツール)にチケットを組み、ロードマップを引いてそれぞれの機能に優先順位をつけてスケジュールを切っていきました。

期日に追われる状況の中でもフリーランスの方々がフレキシブルに対応してくださったおかげで、「この機能は次の開講までにここまでいけそう。他の機能はその次にしよう。」とリリースの目途を立てて開発を進めることができたのだと思います。

フリーランスの方々が参画した成果はどうでしたか?

大きくわけて三つの成果を感じています。

一つ目は、新規事業で仮説検証を立てるうえで、フリーで活躍されているレベルのエンジニアの方々が参画して下さったことで、安心感や安定感が生まれたことです。経験の浅いエンジニアだった場合、本来できることを検証しきれずにできないと判断したり、難しい開発面の工数把握を甘く見積もったりなどがあり得ると思います。しかし、シニアクラスの方が技術的な観点を持って議論に入ってくださったことで、そういった不確定要素が確実に少なくなりました。

二つ目は、実際に開発を進めていく際の突破力を得られたことです。自走する力のある方がチームに合わせて技術力を発揮し、私達を引っ張ってくださいました。

最後に、チーム全体のスキルの底上げに貢献していただいたことが一番大きな成果だったと思っています。高い技術力が周りにも波及し、若手のエンジニアにもよい影響が与えられました。

開発に限らず、今の年齢でやっておいたほうがよいことや失敗経験などを、実力のある方に相談できる機会は貴重なものでした。フリーランスという立場でありながら「気軽に相談できて、教わりやすい先輩」として立ち振舞ってくださり、自分自身や仲間たちの成長にも大きく貢献してくれたと思います。

加えて、テックの領域は技術の移り変わりが激しいため、内向きな組織では技術の選定が本当に正しいのかをジャッジすることが難しいもの。そんなとき、客観性を持ったエンジニアがいることで新たな気付きが生まれ、納得感を持って開発を進めることにもつながったと感じています。

プロパートナーズを活用してみていかがでしたか?

プロパートナーズは優秀な人材のプールが確保されているため、案件に合った方がすぐに参画してくれます。そのスピード感こそ、最大の魅力だと思います。

やはり自分達だけで人材を探すとなると、手が空いていて、優秀で、費用感も合う方を見つけるのはかなり難しいもの。知人に声をかけたとしても手一杯であったり、旧知の仲だからこそ条件のすり合わせがしにくかったりするのです。

そんなとき、プロパートナーズが間に入ってくれることで、契約周りや条件面の交渉なども任せることができ大変心強いと感じました。

また、担当の方のレスが速いこともサービスを活用してよかったポイントの一つです。メールではなくチャットツールで迅速に対応してくださるため、信頼できる存在だと感じました。

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