株式会社エフ・コード
上場という一大プロジェクトを成功に導いたフリーランスの存在
2024/06/20
株式会社エフ・コードさまは、「マーケティングテクノロジーで世界を豊かに」をミッションに、デジタルマーケティング領域で多くの企業を支援している企業です。2021年12月24日には、東京証券取引所マザーズ市場(現グロース市場)に上場されています。
上場準備のフェーズでは、リソース・ノウハウ不足を解消するために管理部門でフリーランスを活用されたそうです。そこで今回は、執行役員の衣笠 槙吾さまにフリーランス活用を決めた理由やその成果などを伺いました。
貴社のビジネスモデルを教えてください
当社グループはクリエイティブ、マーケティング、テクノロジー、データサイエンス、エンジニアリングの5つの事業領域をメインとし、顧客企業にデジタルマーケティング関連のサービスを提供しています。
現在では、複数の子会社がそれぞれWeb製作やSNSマーケティング、データサイエンスなどを通じてクライアントを支援しておりますが、株式会社エフ・コード自体は上場前よりテクノロジー領域を得意としています。具体的には、Web接客のCODE Marketing Cloudや、LINEを使用したユーザーとのコミュニケーションを支援するチャットなどのSaaS事業を展開してきました。
エフコードさまの運営サービス | サービスURL |
---|---|
CX向上Web接客SaaS「CODE Marketing Cloud」 | https://codemarketing.cloud/ |
LINEチャットボットSaaS「hachidori」 | https://hachidori.io/ |
WebチャットボットSaaS「sinclo」 | https://chat.sinclo.jp/ |
エントリーフォーム最適化SaaS「f-tra EFO」 | https://f-tra.com/ja/efo/ |
どのような課題があったのでしょうか?
当時は上場前のN-1期からN期にかかる頃で、やらなければならない業務や専門的な知識を必要とするものが増えたタイミングでした。しかし、既存メンバーの負担が大きくなりすぎてしまえば労働環境悪化やメンバー離脱リスクも増加する、一方、正社員採用の人選は慎重に進めたいという考えもあり、どのようにリソースを追加するか悩んでいました。
出さなければならない成果物も多く、調整しなければならない事項も増えてくるなかで、もう少し丁寧に業務を進めていくためには急ピッチで人員を補充する必要があったのです。
なぜフリーランス活用という手段を選択したのですか?
もともと自社プロダクトの開発に携わるエンジニアやサービス提供ラインのマーケターなど、フリーランスの方にも多くご参画いただいていたので、あまり雇用形態にはこだわっていませんでした。実は、私もはじめは業務委託からスタートしています。
形態よりもコミットの仕方が大切という社風で、そもそものハードルがなかったというのは理由として大きいのではないでしょうか。
またフリーランスの方は、不安定な状況下でも研鑽を怠らず、自身がどのようにバリューを発揮できるかに敏感になってサービスを提供している方が多いと感じています。そういった方々と仕事ができることはむしろポジティブに捉えていました。
Hajimariへどのような人材をオファーしたのですか?
当時は私と経理部長の負荷が課題になっていたため、上場準備の経験があり、一連の管理業務を熟知している方を探していました。
そこでご参画いただいたのが、T.Nさんです。
株式会社エフ・コードさまへ参画したフリーランス
T.Nさん
プライム上場企業にて経理部部長を経験後、経理フリーランスとして複数社に従事
会計事務所からキャリアをスタートし、不動産業の会社では、経理・IPO準備業務に従事。IPO後は、IR・予実管理業務も経験。その後、プライム上場企業に転職し、決算・開示業務に従事。その他ERP導入・組織再編業務など複数のプロジェクトを主導し、経理部部長職を務める。
退職後は、経理フリーランスとして、上場・非上場企業の複数社に参画。
T.Nさんにはどのようなポジションで入ってもらいましたか?
ポジションは上場プロジェクトのマネージャーです。T.Nさんは上場準備から前後、上場後の経理、IRなどについてもご経験が豊富な方でしたので、管理役兼ピンチヒッターとしてご活躍いただきました。
依頼されている資料の内容やその期限、実際にできているかどうかまで確認していただき、レビュー全般もお願いしました。
T.Nさんはどんな方でしたか?
責任感の強い方で、プロジェクト成功のために必要なことを積極的に確認し、自ら進んで対応してくださる方です。整理された情報を理解し、必要な対応をしていただくところのキャッチアップも速かったと感じています。
業務の依頼はどのようにされていますか?
T.Nさんには、流動的にさまざまな業務を依頼しています。もともと上場プロジェクトの支援をお願いしていたにもかかわらず、上場後の現在も調査やレポート作成、適時開示などを引き続きサポートしていただいています。
当社では、正社員とフリーランスで明確に業務の切り分けは行っておりません。メールアドレスや、必要があれば名刺なども正社員と同じように提供します。
T.Nさんが参画した成果はどうでしたか?
率直に「すごく助かった」と感じています。上場準備という会社にとっての一大イベントで、不足しているリソースを補い、プロジェクトの成功確率を上げていただきました。
その後も柔軟に業務を担ってくださり、コストを意識してもリターンが良いと認識しています。
プロパートナーズを活用してみていかがでしたか?
ここまでプロジェクトに合ったメンバーをアサインできるサービスは、他にないのではないかと感じています。リソース不足の中でも質にこだわって人材を採用していきたいという企業にとって、そこのニーズを埋めてくれるようなサービスだと思いました。
そのプロジェクトが終わったとしても、その後も長期的に関わりたいと判断できる方に出会えれば会社にとってもメリットがあると考えています。
どのような方がフリーランスとして活躍していけると思いますか?
私もフリーランスとしての経験がありますが、仕事が選べる状況のなかで、どのスキルセットの需要が高く、供給の担い手が少ないのかを見極めながら能力を伸ばしていくことが生き残るために重要だと考えています。
長く同じクライアントと一緒に働くためには、クライアント理解とそれに基づく中長期的なバリューの提供方法を考えることも大切ではないでしょうか。
株式会社エフ・コードさまにとってフリーランス活用という手段とは?
環境が変化するなかで、対応できる強いチームを組成するための一つの手段だと思います。チームになれば役員でも正社員でも、フリーランスでも関係ありません。その最適な人材を見つけるための、スピーディーかつ適切なアプローチ方法だと考えています。