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    U S E R ' S   V O I C E U S E R ' S   V O I C E

    お客様の事例・インタビュー

    2025.12.18

    株式会社アップル

    採用・定着課題を解決させるフリーランス活用術とは

    株式会社アップルさまは、引越し事業を中心に展開し、月間で約800名が稼働する規模の組織を抱える企業です。

    現場を担うドライバーは業務委託での確保が難しく、正社員採用が不可欠でした。しかし、コロナ禍の影響により離職率は一時40%を超え、採用と定着の両面で課題を抱えていました。また、営業部門の新卒採用担当者が離職したこともあり、採用体制の立て直しが急務となっていました。

    こうした背景から、採用戦略の立案や実務運用を一気通貫で進められる人材を求め、フリーランスの活用を決断されたといいます。

    そこで今回は、執行委員 副社長 砂川さま、組織開発部 菅井さま、組織開発部 竹澤さまに、フリーランス活用における課題解決の進め方や成果などを詳しく伺いました。

    フリーランス活用を選択した背景について

    貴社のビジネスモデルを教えてください

    砂川さま:当社は引越し事業を中心に展開しています。

    組織体制としては、まず引越し業務を担うスタッフやドライバーがいて、その周囲を支える形で営業担当が配置されています。さらにアルバイトスタッフも含めると、月間で約800名が稼働する規模の組織となっています。

    どのような課題があったのですか?

    砂川さま:現場を担うドライバーは業務委託での確保が難しく、正社員として採用する必要があります。

    しかし、コロナ禍の影響もあり、2021年には離職率が40%を超える状況になってしまいました。「採用」の課題に加えて「定着」の課題も深刻化したため、社内では労働環境の改善など、さまざまな取り組みを進めてきました。

    その結果、離職率自体は改善したものの、採用が思うように進まない状態が続いていました。母数を増やしていくには、外部の知見を取り入れる必要があると判断し、フリーランス活用に踏み切りました。

    また同じ時期に、営業部門の新卒採用を担当していた前任者が離職したこともあり、採用体制の立て直しが急務となっていました。立ち上げから伴走でき、かつノウハウを持つ人材を探していたのです。

    なぜフリーランス活用という手段を選択したのですか?

    砂川さま:新卒採用の前任者もフリーランスの方だったため、もともとフリーランスは選択肢の一つとして考えていました。

    Hajimariへどのような人材をオファーしたのですか?

    砂川さま:新卒採用では「きちんと定着につながる採用をしたい」という点を重視していました。その実現に必要なノウハウを持ち、必要に応じて柔軟にリソース面でも相談できる方を求めていました。

    株式会社アップルさまへ参画したフリーランス

    H.Yさん
    人材教育コンサルティング企業、技術系企業を経て、フリーランスへ転身
    法人営業を経験後、フリーランスとして独立。スタートアップから上場企業グループまで累計100社以上の企業の採用支援に携わり、採用戦略の立案から実務運用まで一気通貫で対応。特に中途採用や即戦力人材確保が求められる領域に強みを持ち、採用難易度の高い施工管理資格者採用でも複数の成功事例を有する。

    K.Sさん
    人材系企業、PR/マーケティング企業、教育関連企業、事業会社を経て独立
    事業会社で人事・採用業務を担当した後、複数の新規事業立ち上げプロジェクトに参画。採用戦略の策定から具体的施策の実行まで一気通貫で担当し、新卒・中途・アルバイト・派遣など幅広い採用チャネルを活用。採用から育成・定着までの連動施策を推進し、限られたリソース下でも市場調査、マーケティング、サービス企画、営業戦略、広報活動など幅広く対応している。

    フリーランス活用の成果について

    H.Yさん、K.Sさんにはどのようなポジションで入ってもらいましたか?

    砂川さま:H.Yさんには営業部門の新卒採用を、K.Sさんには引越しスタッフの中途採用をそれぞれお願いしました。

    新卒採用に関しては、27卒で採用したい人数を明確に設定しています。それを達成するためにも、求める人物像に当てはまる学生を採用しつつ、社員が自走できるようノウハウを蓄積しながら伴走してほしいと依頼しました。

    さらに、将来的には媒体から脱却したいという思いもあるため、その点にも力を貸していただきたいと考えています。

    菅井さま:中途採用については、「採用から定着まで」を見据えたときに、どのような施策が効果的で、どこにインパクトを出せるのかが課題でした。そこで、K.Sさんが持つ多様な採用手法を活用しながら、さまざまなアプローチを教えていただいています。

    H.Yさん、K.Sさんはどんな方でしたか?

    竹澤さま:H.Yさんは、面談の段階から変わらず親近感のある方で、とても接しやすい印象です。業務に対しても常に前向きに取り組んでくださり、こちらの相談にも多くのアイデアを提案してくれます。

    豊富な知見をお持ちなので、一緒に取り組む中で常に+αの価値が生まれており、とても仕事がしやすいです。おかげさまで、常に前進し続けられていると感じています。

    菅井さま:K.Sさんは、「本当に仕事が好きな方」という印象を受けました。とても明るいお人柄で、大企業でのご経歴をレジュメで拝見していた分、いい意味でギャップがありました。

    また、現場の状況や目線を理解することの重要性をしっかり認識されている方で、社員総会にも積極的に参加してくださったり、当社のユニフォームを着て出社してくださったりと、積極的に溶け込もうとしてくださる姿にも非常に好印象を持っています。

    H.Yさん、K.Sさんにどのように課題解決を進めてもらいましたか?

    竹澤さま:H.Yさんとは、新卒採用の母集団形成の方法から一緒に構築し、現在も実行を進めている状況です。目標に向けて一つずつ課題を洗い出し、日々改善しながら前進しています。

    菅井さま:K.Sさんには、これまでどのような取り組みを行い、どんなときに成果が伸びたのかを丁寧に深掘りしてもらい、そのうえで考え得る施策をすべて洗い出して一緒に整理していただきました。

    その中から「こういう施策も試せるのでは」と複数の提案をいただき、すでに2〜3の施策は動き始めています。

    H.Yさん、K.Sさんが参画した成果はどうでしたか?

    菅井さま:今期の採用目標に対して、すでに半分の人数の採用が見込める状況です。それがどこまで施策の効果なのかはまだ検証段階ですが、確実に成果として表れていると感じています。

    竹澤さま:これから本格的に結果が出てくる段階のため、明確な成果をお伝えするのはまだ早いのですが、着実に一歩ずつ前進できています。 特に媒体からの脱却に向けては、現在企画出しをしており、28卒でどのように形にしていくかを一緒に進めてもらっている状況です。

    フリーランス活用という手段について

    プロパートナーズを活用してみていかがでしたか?

    砂川さま:今回、相性の良いフリーランスの方をご紹介いただけたことで、安心して活用でき、とても良い結果につながりました。

    私は、何かを伝える際には「誰から言うか」が非常に重要だと考えています。同じ内容でも、伝える人によって受け取り方は大きく変わり、それは良い方向にも悪い方向にも作用します。

    やはりプロの言葉には重みがあるため、言われたときに「やってみよう」と素直に思えますし、それ自体が大きな価値だと思っています。その価値を最大限引き出すためには、“相性”も大切です。こうした理由から、今回の活用は本当に良かったと感じています。

    菅井さま:自社で何かを進めようとする際、組織内だけで考えていると、なかなか新しいアイデアが出てこないことも多いです。「客観的になろう」と意識しても、完全にはなり切れない部分があります。

    そうしたときに、正社員ではない方から別の角度で意見や改善方法を示してもらえるのは非常に刺激になりますし、新たな気づきも多くありました。改めて、活用してよかったと感じています。

    内製化と採用力強化を後押しするフリーランス人材の存在

    株式会社アップルさまは、採用体制の立て直しや離職率改善という緊急課題に対応するため、フリーランス人材を活用されました。その結果、施策の迅速な実行が可能となり、着実に成果を上げています。

    必要な専門性を適切なタイミングで迎え入れたことで、組織の内製力を損なうことなく外部の知見を取り入れ、採用戦略の精度向上や媒体からの脱却に向けた取り組みが進みました。

    フリーランス活用は、変化の大きい市場環境下でも柔軟かつ迅速に課題を解決し、事業成長を支える重要な選択肢として、今後も存在感を高めていくと考えられます。