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    U S E R ' S   V O I C E U S E R ' S   V O I C E

    お客様の事例・インタビュー

    2025.12.25

    株式会社KOMPEITO

    デザイン組織の立ち上げにフリーランスを活用|高い視座で業務を牽引できるプロ人材が実現した、ブランディング強化と業務効率化

    全国累計20,000拠点、サービス継続率99.2%を誇る設置型健康社食®サービス「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」を展開する株式会社KOMPEITOさま。

    事業拡大に伴い、デザイン組織の立ち上げ期に制作物の増加や突発的な大型案件が重なり、リソース不足が深刻化していました。そこで同社が選んだのが、提案・改善まで担えるフリーランス人材の活用です。

    ブランディング戦略の言語化から、サイト運用の自動化による業務効率化まで。フリーランスから正社員転換に至った事例も含め、PR・ブランディンググループの小幡さま・星野さまにフリーランス活用のリアルを伺いました。

    フリーランス活用を選択した背景について

    貴社のビジネスモデルと組織規模を教えてください

    小幡さま:当社の基幹事業は、設置型の健康社食サービス「OFFICE DE YASAI」です。法人向けに冷蔵庫・冷凍庫などの什器を貸し出し、オフィスに設置するだけで、サブスクリプション形式で定期的に商品が届くモデルになっています。

    冷蔵プランは週1〜2回、サラダやフルーツ、お惣菜・軽食などをお届けし、冷凍プランは月1〜2回のペースで腹持ちのよい食事やスイーツなども含め、商品バリエーションを広くお届けしています。

    導入目的としては、社員食堂ほどのコストやスペースをかけずに福利厚生として食事を提供したい企業さまや、拠点間の不公平感を解消したい企業さま、健康経営の取り組みとして導入されるケースが多いです。現在は累計2万拠点を超え、全国でご利用いただいています。

    星野さま:現在、会社としては正社員が約180名在籍しています。働き方としては、我々の部署のメンバーをはじめリモート勤務の者も多いですが、CS(カスタマーサポート)などの職種は出社し、対面でコミュニケーションを取りながら業務を進めるケースが多いですね。

    リモートワークも自由にできますが、出社すると「オフィスで野菜」が利用できますし、仲間に会うために積極的に出社するメンバーが多いです。

    どのような課題があったのですか?

    小幡さま:事業規模が大きくなるにつれて、制作物の量が増え、純粋に手が足りなくなっていきました。

    社内のデザイナー体制も、当時は社員1名で長く回しており、星野が入社して2名体制になったものの、既存の外部協力を含めても最大で3名体制でした。制作ニーズが増える中で、制作進行においてボトルネックが目立ってきたという背景があります。

    星野さま:ちょうどOFFICE DE YASAIが10周年のタイミングで、記念サイトを作る話が出たり、「SALAD STAND(サラダスタンド)」のサイトリニューアルなど、突発的な制作案件が重なった時期でもありました。

    ただ、それが常に起きるわけではないため、一時的にリソースが足りないという状況だったんです。

    なぜフリーランス活用という手段を選択したのですか?

    小幡さま:理由は大きく2つあります。1つは、制作物が増える中で、社員を1名増やすべきかどうかの判断が難しかったことです。制作依頼の量には波があるので、常にその人員が必要というわけではなく、必要なタイミングで柔軟に支援いただける形が現実的でした。

    もう1つは、当時ちょうどブランディングを見直す必要性が高まっていたことです。これまではユーザー拡大や実績づくりを優先してきましたが、サービスが成長し、市場的にも競合が増える中で、ブランディングの強化が避けられないフェーズに入っていました。

    星野さま:現場の視点から補足すると、当時は「これからブランディングを整えていく」立ち上げ期でしたが、社内にその領域をリードできる人材がいませんでした。

    そのため、ただ見た目を整えるデザインだけでなく、リサーチや言語化、コンセプト設計まで含めて、上流工程から相談しながら一緒に整えてくれるプロフェッショナルな人材を求めていました。また、突発的な案件が発生することもあり、柔軟にリソースを調整できる体制が必要だと感じていました。

    Hajimariへどのような人材をオファーしたのですか?

    星野さま:最初にお願いしたのは、ブランディングの上流から伴走できるデザイナーです。社内にノウハウがない領域だからこそ、単なる作業者ではなく、信頼できる外部のプロにサポートしてもらいたいと考えました。

    また、案件量に波がある中で、1人月ではなく週3〜4日など、柔軟に稼働を調整できる点も重要な条件でした。

    小幡さま:ここでいう「ブランディングができるデザイナー」とは、見た目を整えるだけの役割ではありません。リサーチやインタビューを通じて戦略やコンセプトを言語化し、その後の運用改善まで一気通貫で伴走できるような方を想定していました。

    指示待ちではなく、事業や組織に価値を出す視点で提案してくれるプロ人材が必要だったんです。

    株式会社KOMPEITOさまへ参画したフリーランス

    S.Oさん
    30代
    経営と現場を縦串で通し、戦略・コンセプト設計・運用を伴奏するブランディングデザイナー
    ロンドンの美術大学の修士課程を修了後、広告代理店にてキャリアをスタート。NIKE、ベネッセ、電通テックなどの大手企業案件に携わり、企画立案からUIデザイン、アニメーション・映像制作、VIデザイン、CGアニメーションのアートディレクションまで幅広く経験。2018年に法人を立ち上げ、以降はクライアントのブランドコンセプト設計やブランディング、UI/UX設計を中心に活動。リサーチやインタビューを起点に、戦略企画からデザイン、運用改善まで一気通貫で対応できる点が強み。

    M.Tさん(参画中)
    20代
    問題解決に向けて、企画・デザイン・コーディングまでを一貫して担う実力派Webデザイナー
    Webデザイナーとして、クライアントワークを中心にキャリアを重ね、さまざまな業種のコーポレートサイトやLP制作を担当。その後は自社サービスの開発や改善にも携わり、新規サービスのUI設計から既存サービスのUI/UX改善まで幅広く対応。チームリーダーとしての経験もあり、多様な業界のデザインに関わる中で、特に美容系領域のデザインに強みを持つ。2022年以降はフリーランスとして独立し、LPやコーポレートサイト制作に加え、アイキャッチやサムネイルなどのビジュアル制作も幅広く担っている。

    M.Tさん(正社員転換)
    50代

    デザインの力でたくさんの組織を支えてきた経験豊かなコミュニケーションデザイナー
    長年にわたりグラフィックデザインを軸に経験を積んできた。早い段階からUIを意識したデザインに取り組み、Webサイト、Webアプリ、モバイルアプリと幅広い領域に対応。直近では、気象予報士向けの天気予報イラストやアイコン、天気マークの制作を担当するほか、それらの使用方法をまとめた資料作成や、PowerPoint資料のデザインブラッシュアップ、企業の中長期計画資料の制作にも携わってきた。DTP領域の豊富な経験に加え、必要に応じてコーディングやWebデザイン、ディレクションまで柔軟に担える点が評価されている。

    フリーランス活用の成果について

    S.Oさん、M.Tさん(参画中)、M.Tさん(正社員転換)にはどのようなポジションで入ってもらいましたか?

    星野さま:S.Oさんには、ブランディングの上流工程を担う役割として参画してもらいました。リサーチやインタビューを起点に、ブランドの方向性や考え方を整理し、デザインに落とし込んでいくところまでを含めて伴走してもらうポジションです。

    M.Tさん(参画中)には、日々発生するWeb制作や更新業務を中心に、実装まで一気通貫で対応してもらっています。スピード感が求められる業務を安定して任せられる存在として関わってもらいました。

    M.Tさん(正社員転換)は、業務委託として制作業務を担う中で、業務理解や関わり方の深さからチームの中核を担えると判断し、正社員として迎えています。

    S.Oさん、M.Tさん(参画中)、M.Tさん(正社員転換)どんな方でしたか?

    小幡さま:S.Oさんは、知識や経験が豊富でありながら、こちらの考えや状況を丁寧に引き出してくれる方でした。一方的に正解を押し付けるのではなく、対話を重ねながら方向性を一緒につくっていく姿勢が印象に残っています。

    M.Tさん(参画中)は、とにかく仕事が早く、頼んだことに対してスムーズにアウトプットを返してくれる方です。やり取りのストレスが少なく、安心して任せられる存在だと感じています。

    M.Tさん(正社員転換)は、制作物に対して「言われたことをそのまま形にする」だけでなく、よりよくするための提案を自然に加えてくれるタイプでした。その姿勢が、社内からの信頼にもつながっていたと思います。

    S.Oさん、M.Tさん(参画中)、M.Tさん(正社員転換)にどのように課題解決を進めてもらいましたか?

    星野さま:S.Oさんには、ワークやディスカッションを通じて、社内に散らばっていた認識や考えを言語化し、共通理解をつくるところからリードしてもらいました。ブランディングの考え方から整えていくプロセスを、チームとして経験できたのは大きかったです。

    M.Tさん(参画中)には、制作・運用の中で生じていた手作業や非効率な部分にも目を向けてもらい、更新業務の一部を自動化するなどの改善提案を実装まで含めて進めてもらいました。

    M.Tさん(正社員転換)は、制作業務を進めながら、関係部署との調整や細かな確認も自然に担ってくれました。結果として、これまで属人化していた業務の負担が分散されたと感じています。

    S.Oさん、M.Tさん(参画中)、M.Tさん(正社員転換)が参画した成果はどうでしたか?

    星野さま:S.Oさんには「OFFICE DE YASAI」のサービスサイトリニューアルにおけるキービジュアルやトップページで顔となる動画の撮影&制作を中心に、大きくリードしてもらいました。

    撮影の段取りやクリエイティブチェックまで担っていただき、短期間で完成度の高いアウトプットが実現できたのは、社内だけでは難しかったと思います。

    また、M.Tさん(参画中)による業務の自動化や、M.Tさん(正社員転換)による制作・提案の積み重ねによって、制作や運用が安定し、日々の細かな作業に追われる状況が改善されました。

    小幡さま:M.Tさんの正社員転換についても、業務委託期間を通じて相互理解ができていたため、採用活動を一から行わずに済んだ点は大きな成果でした。ブランディング強化と業務効率化の両立が実現できたと感じています。

    フリーランス活用という手段について

    ITプロパートナーズを活用してみていかがでしたか?

    星野さま:率直に、安心して相談できるサービスだと感じています。ご紹介いただく人材は、単純に業務を請け負う作業者というより、事業や組織に対して価値を出そうとするプロフェッショナルの方が多い印象です。

    実際に、こちらの依頼に対しても「もっとこうした方がよいのではないか」「それであれば別の進め方のほうがよいのではないか」といった提案をいただく場面が多く、進め方そのものを一緒に磨いていける感覚がありました。

    ITプロパートナーズに登録されている人材は、経営層・マネージャー視点で上流から支援できる方や、業務プロセスの改善・仕組みづくりを経験されている方も多い印象で、自部署に限らず他部署でも支援いただける余地があると思っています。

    また、担当の小野さんが期待値の調整から人材提案までスピーディに動いてくださり、こちらが欲しい人材に参画してもらいやすいように伴走いただけたのも、非常に心強かったです。いつも柔軟かつ迅速にご対応いただきました。

    株式会社KOMPEITOさまにとってフリーランス活用という手段とは?

    小幡さま:当社にとってフリーランス活用は、必要なタイミングで必要な専門性をチームに取り込める手段です。

    社内にノウハウが十分でない領域や、部署横断で調整が必要なテーマほど、外部のプロが入ることで共通言語ができ、前に進めやすくなると感じています。また、業務委託期間を通じて相互理解を深められるため、結果的に正社員転換といった選択肢にもつながりました。

    正社員を一から採用するとなると、書類選考から面接まで相当な工数がかかりますが、既に一緒に働いている方であれば、ミスマッチのリスクも少なく、採用の観点でも大きなメリットだったと感じています。

    外部のプロとともにつくる、成長を支える組織体制

    事業拡大に伴い制作物が増え、突発的な大型案件も重なる中で、株式会社KOMPEITOさまが選んだのは「高い視座で業務を牽引できるプロ人材」との協働でした。

    ブランディングの言語化や関係部署を巻き込む推進に加え、サイト運用における手動作業の見直し・自動化など、成果はクリエイティブ領域にとどまりません。必要な専門性を柔軟に取り込み、組織の推進力を高めていく。

    フリーランス活用は、同社にとって事業成長を支える実効性の高い選択肢となりました。