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    お客様の事例・インタビュー

    2025.12.01

    株式会社PeopleX

    創業2年目でAIカンパニーへ。変化に強い組織をつくる戦略的フリーランス活用

    株式会社PeopleXさまは、「働く人の成功(People Success)」をパーパスに掲げ、人事領域全体を支援する多面的なソリューションを展開しています。

    創業初期から複数のプロダクトを並行開発しながら事業を広げてきた同社は、創業2年目という早い段階で、事業の中心をAI領域へとシフトさせる大きな転換期を迎えました。

    市場の変化が激しい中、プロダクトと組織の両方を同時に進化させる必要があったPeopleXさまは、正社員採用だけに依存せず、必要なタイミングで外部の専門人材を迎え入れる可変性の高い組織戦略を選択。この柔軟な体制づくりが、開発スピードと品質の両立に寄与しました。

    本記事では、代表取締役CEO兼CTOの橘さまに、PeopleXさまの事業モデル、AI領域へのシフト背景、そしてフリーランス活用で得られた価値について伺いました。

    フリーランス活用を選択した背景について

    貴社のビジネスモデルを教えてください

    橘さま:当社のビジネスモデルをお話しするうえで、まずお伝えしたいのは「People Success(働く人の成功)」というパーパスです。

    特定の事業領域に縛られず、「働く」というテーマに関わる本質的な課題を幅広く支援していく。その姿勢を示すために、ミッションより上位概念としてパーパスを定義しています。

    事業は大きく、ソフトウェア領域と非ソフトウェア領域の二軸で構成しています。ソフトウェア領域では、AIを活用した面接支援機能をはじめ、人事プロセス全体を扱う複数のプロダクトを開発し、企業のオペレーションを効率化しています。

    非ソフトウェア領域では、人材紹介、研修、グループ会社による支援サービスなど、現場に密着した取り組みも行っています。

    テクノロジーとリアルを掛け合わせ、「働く人の成功」を多面的に支援できるように設計していることが、当社の特徴だと考えています。

    どのような課題があったのですか?

    橘さま:創業初期は、プロダクトの成長スピードに対して、エンジニア採用が追いつかない時期がありました。

    会社としての認知もまだこれからという段階で、即戦力のエンジニアを正社員として受け入れるにはどうしても時間がかかります。一方、AIを使った面接領域は仮説検証のスピードが大事で、開発を止めるわけにはいきません。

    やることははっきりしているのに、それを進めるためのリソースが不足してしまう。このスピードと体制のギャップが、創業期に直面していた大きな課題でした。

    なぜフリーランス活用という手段を選択したのですか?

    橘さま:事業の成長スピードを止めないためです。

    正社員採用は、どの企業でも慎重に進める必要がありますし、私たちも同様に時間をかけて行っています。ただ事業フェーズによっては、「今このタイミングで専門性を取り入れたい」というケースが存在します。

    AI領域では特に、仮説検証のスピードが競争力に直結します。そのため、特定の領域で専門性を持つ方に必要なタイミングで参画いただくことは、リソース不足を補うという意味以上に、事業を進めるうえで理にかなった選択肢でした。

    Hajimariへどのような人材をオファーしたのですか?

    橘さま:AIを活用した面接支援の開発において、ある程度まとまりのある領域をひとりで自律的に進められる方を依頼しました。

    単に割り振られたタスクをこなすというより、課題を整理し、必要な要件をまとめ、実装から検証までを一連で進められる方をイメージしていました。

    実際には、細かい要件書を作り込んでお渡ししたわけではありません。担当の鯨井さんが、当社の状況や開発文化、重視しているスピード感を踏まえて理解してくださり、そのうえで最適な方をご提案いただいた印象があります。

    創業期は採用ブランドをこれから積み上げていく段階でもあるため、Webスタートアップで求められる動き方やスピード感に親和性のある方をご紹介いただけたことは、とても助かりました。

    株式会社PeopleXさまへ参画したフリーランス

    E.Tさん
    経歴非公開

    フリーランス活用の成果について

    E.Tさんにはどのようなポジションで入ってもらいましたか?

    橘さま:AIを活用した面接領域の開発で、一定のまとまりを持つ領域を裁量を持ってお願いしています。既存機能の改善、新しい機能の検討、UI/UXの整備、リリースまでを通して取り組んでもらえるポジションです。

    現在は、新規プロダクトのプロトタイプ開発にも取り組んでいただいています。フロントからバックエンドまで横断的に対応できる点は、創業初期の当社にとって非常に心強い存在です。

    E.Tさんはどんな方でしたか?

    橘さま:初回面談の段階で、自走力の高さが伝わってきました。

    事前に当社のプロダクトを分析されており、必要だと考えた機能のプロトタイプを自ら作って持参いただいたんです。依頼したものではありませんが、仮説を持ち、形に落とし込んでくる姿勢は印象に残っています。

    技術力と同時に、「プロダクトをどう良くしていくか」を自分ごととして捉えられる点が際立っていました。

    E.Tさんにどのように課題解決を進めてもらいましたか?

    橘さま:技術領域に限らず、開発プロセスの整理にも貢献していただきました。要件定義の抜け漏れを防ぐためのフレームワークを言語化し、チーム内で共有しやすい形にまとめてくれました。その結果、検討の精度とスピードが上がりました。

    当社は、正社員・フリーランス問わず立ち上がりやすいよう、独自ルールを増やさず、業界標準のプロセスに合わせる方針です。その意図を理解した上でスムーズにキャッチアップし、早い段階から成果につなげていただいています。

    E.Tさんが参画した成果はどうでしたか?

    橘さま:大きな成果は、開発サイクルが止まらなくなったことです。リソース不足による遅延が解消され、計画したリリースを安定して進められるようになりました。

    また、新規プロダクトではプロトタイプ開発の初動が非常に速く、仮説検証のサイクル短縮にもつながりました。AI領域ではスピードが特に重要なため、この点は大きな価値だと感じています。

    フリーランス活用という手段について

    ITプロパートナーズを活用してみていかがでしたか?

    橘さま:Webスタートアップの状況に精通されているため、抽象度が高い段階の相談でも意図を汲んだ提案をいただける点が非常に助かっています。

    細かい要件をまとめきれていない段階でも、必要なケイパビリティを踏まえて候補者をご紹介いただけるので、探索にかかる時間が大きく減りました。

    また、参画いただいたフリーランスの方はリモート環境でも安定して成果を出しており、フリーランスだからといって進めづらさを感じる場面はありませんでした。

    株式会社PeopleXさまにとって、フリーランス活用とはどのような手段ですか?

    橘さま:事業フェーズに応じて必要な能力を確保するための、柔軟で重要な選択肢だと考えています。特にAIのように変化が速い領域では、正社員採用が整うのを待ってから動き出すのでは間に合わないケースもあります。

    必要な専門性を、必要なタイミングで確保できる柔軟性は、今後も事業を前へ進めるうえで大切な要素になると思います。

    組織が変わるスピードを上げる。即戦力人材を迎えるという選択

    AI領域への本格的なシフト期を迎えるPeopleXさまにとって、フリーランス活用は単なるリソース補填ではなく、開発スピードと品質を両立させるための組織戦略として機能していました。

    E.Tさんの参画によって、開発サイクルの停滞解消、新規プロダクトの初動加速、プロセス整備など、短期・中長期の両方で価値が生まれています。

    変化の激しい市場環境において、自社で全てを完結させるのではなく、外部の専門性を柔軟に取り込む。そうした姿勢が、PeopleXさまの成長を支える大きな原動力となっています。