【インボイス制度開始までもうすぐ】経理担当者の84.2%が「業務の負担増加」を予想、74.3%が「経理業務の専門性が必要になる」と回答
2023/09/07
調査サマリー
調査概要
調査概要:インボイス制度の経理業務に関する意識調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年8月16日〜8月17日
有効回答:中小企業(100名〜300名)の経理担当者101名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「Financeプロパートナーズ」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://crowd.itpropartners.com/lp/finance06
84.2%がインボイス制度開始に伴い、現状と比較して経理業務の負担が増えると回答
「Q1.あなたは、インボイス制度開始に伴い、現状と比較して経理業務の負担が増えると思いますか。」(n=101)と質問したところ、「非常にそう思う」が33.7%、「ややそう思う」が50.5%という回答となりました。
負担が増える業務、「登録番号の確認、記載」が71.8%で最多に
Q1で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q2.インボイス制度開始に伴い、負担が増えると思う業務を教えてください。(複数回答)」(n=85)と質問したところ、「登録番号の確認、記載」が71.8%、「請求書や領収書が適格かどうかの確認」が64.7%、「適用税率の計算」が48.2%という回答となりました。
「マニュアル整備」や「本部との連携」などの業務も
Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、インボイス制度開始に伴い、負担が増えると思う業務があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=83)と質問したところ、「マニュアル整備」や「本部との連携」など57の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・43歳:マニュアル整備。
・48歳:本部との連携。
・51歳:消費税の税務申告。
・36歳:インボイス発行事業者かどうかの確認。
・51歳:値引きがある取引先の支払明細の確認。
54.4%が「30分〜2時間未満」、業務量が増えると回答
「Q4.あなたは、インボイス制度開始に伴い、週平均どの程度業務量が増えると思いますか。」(n=101)と質問したところ、「30分~1時間未満」が25.7%、「1時間〜1.5時間未満」が17.8%という回答となりました。
38.6%がインボイス制度を見据えて、「会計システムの導入・変更」を検討
「Q5.あなたのお勤め先企業で、インボイス制度開始を見据えて、導入/導入検討したサービスを教えてください。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「会計システムの導入・変更」が38.6%、「請求書作成ツールの導入・変更」が31.7%、「請求書受領ツールの導入・変更」が19.8%という回答となりました。
「クラウドサービスの契約」や「マネーフォワード」などのサービスも
Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外に、あなたのお勤め先企業で、インボイス制度開始を見据えて、導入/導入検討したサービスがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=66)と質問したところ、「クラウドサービスの契約」や「マネーフォワード」など45の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・36歳:クラウドサービスの契約。
・58歳:電子帳簿の種類保存も合わせて導入作業をしている。
・59歳:インボイスと電子帳簿保存法に対応した会計システムを導入しています。
・64歳:マネーフォワード。
・43歳:請求書システムの導入。
・62歳:グループ会社全体での会計システムの見直し。
74.3%が、「経理業務の専門性が必要になってくる」と回答
「Q7.あなたは、インボイス制度に対応する上で、経理業務の専門性が必要になってくると思いますか。」(n=101)と質問したところ、「非常にそう思う」が24.8%、「ややそう思う」が49.5%という回答となりました。
50.5%がインボイス制度に関しての知識不足を実感
「Q8.あなたは、インボイス制度に関して、自身の知識量が十分だと思いますか。」(n=101)と質問したところ、「あまりそう思わない」が37.6%、「全くそう思わない」が12.9%という回答となりました。
64.3%から「インボイス制度に対応する上で、経理のプロのサポートが欲しい」との声
「Q9.あなたは、インボイス制度に対応する上で、経理のプロのサポートが欲しいと思いますか。」(n=101)と質問したところ、「非常にそう思う」が15.8%、「ややそう思う」が48.5%という回答となりました。
まとめ
今回は、中小企業(100名〜300名)の経理担当者101名を対象に、10月より開始されるインボイス制度の経理業務に関する意識調査を実施しました。
調査結果より、経理担当者はインボイス制度の導入により経理業務の負担が増えると予想しており、インボイス制度に関する知識量に不十分さを感じている担当者も多いことがわかりました。
また、インボイス制度の開始とともに経理のDXが進み、今までにない業務が増えたり経理部門が強化されることが予測できます。
このような背景もあり、企業の経理部門にとってハイスキルなプロフェッショナル人材の必要性が増していくと考えられます。
企業とハイスキル経理人材をマッチングさせるサービスが、今後の経理業務の課題を解決するための一つのカギとなるのではないでしょうか。